告白

私は病気のことを自分の口で告白したのは 当時付き合っていた主人と
母親だけ。交際していた主人には あまり深く考えないで
「なんか 入院することになってしまった・・」と軽く
話してた記憶が。

糖尿病だと診断された健保の医者は 最初は注射が必要だと思うが
落ち着いたら注射しなくてもいいと思うよといっていた。
だから 軽い気持ちだった。

子供が生まれてから いつ話そうかと随分悩んだ。
小学校なら理解できるかな?とか高校生まではいいかな?とか。
話そうと何回か心みたが やっぱりいざとなると告白できなかった。

私が注射してる姿を目撃してるから なんとなくわかってるだろうな〜
と思っていたが 子供のほうからも なんで注射してるの?とか
何の病気?と聞かれたことがない。
ただ かなり小食だとは思ってたみたいだけど。

それで 上の子も成人し そして家を出て下宿することになった。
話すなら今だな・・と思った。

同じように娘にも話すことにした。
暗くなったり 泣いたりしないで さらっ  と言おう〜 と
娘を呼んで 向かい合って 話はじめた。
「お母さんが なんの病気か知ってる?」

「知らない」と。。。。

知らないふりをしてくれてるのかと思ったけど ほんとに
知らなかった。
生まれたときから 注射してる母の姿。
(隠れてしてたといっても 何回も目撃してるし・・)
それが 当たり前になってて 違和感がなかったらしい。

病気の経緯など さらり〜 と話した。
勿論 笑って・・

でも 娘の顔はどんどん曇って ついに泣き出した。

私は その涙は 母が イメージのよくない糖尿病だという
事に嫌だな〜 という思いなのかな?

母を 身体障害者のような感じに思ってしまったのかな?

4回も注射して 可哀想と思ってくれたのかな?

と色々 想像してみた。

「なんで 泣くの?悲しい?」
と聞くと 娘は

「お母さん この話するのに すごく悩んだんやろな〜
 辛かったんやろな〜 と思うと泣けてきた」

と言ってくれた。私は 微笑んでた顔が 一気に涙顔に変身した。
ほんとうに ほんとにその気持ちが嬉しかった。
優しい娘に育ってくれて嬉しかった。

まあ 小憎らしい時も 勿論ありますがね・・汗